滲むようなインディゴブルーの宝石 モンタナサファイア

滲むようなインディゴブルーの宝石 モンタナサファイア

ひとつのルースの中にブルー、グリーン、イエロー…

様々な色が溶け合う、不思議な色彩。

藍染を思わせる滲むようなインディゴブルーに、硬度が高い宝石ならではのシャープな輝きと相まって、洗練された印象があります。

“モンタナらしい色”といえば、やはりインディゴブルー~イエロー、それらが混ざったバイカラー。

サファイアの鉱物名「コランダム」。和名で「鋼石」と書くほど、ダイヤモンドに次いで硬い宝石です。美しい原石は透明度も高く、コランダム特有の硬さも相まって、シャープな輝きを楽しめます。

産地

モンタナサファイアとは、アメリカのモンタナ州で産出されるサファイアのことです。

一次鉱床のヨーゴ、二次鉱床のミズーリ、ドライコットンクリーク、ロッククリークの4つが代表的な鉱床です。

特にヨーゴ渓谷で採れるサファイアは、高品質のものが多いことから人気・価値共に高く扱われます。

一次鉱床…地下マグマから運ばれてきたその通り道でもある沈静化した火山のマグマ穴を掘ってその中から鉱物を採取する方法

二次鉱床…一次鉱床で地表へ出てきた地下資源が雨風で運ばれて堆積した川底や海底の堆積物を調べる方法

ヨーゴ産サファイアはバイオレット~ブルーのものが多いといわれています。ブルーの色は淡いものから濃いものまで色幅があります。透明感が高く、色が石全体にムラなく広がっており、天然のままで美しい色をしているのもが多いといわれています。中にはコーンフラワー(矢車菊)のような美しい青色をしているものもありますが、ほとんどが0.8ct未満の小粒の状態で産出されるといわれています。また、現在は鉱山が閉山していることから、“幻の宝石”といわれることもあります。

現在、採掘が最も盛んなのはロッククリーク鉱山です。

歴史

最初にモンタナサファイアが発見されたのは1865年、モンタナ州都ヘレナのミズーリ川といわれています。

1800年代後半から金の採掘が盛んになったアメリカのモンタナ州には、一攫千金を夢見て多くの人々が訪れていました。金を採掘するためにこの地を訪れた探鉱者によって発見されたそうですが、初めはその石がサファイアであるとは気が付かず、知らずに捨てられていました。

モンタナサファイアに対する最初の公的な記述は、1873年アメリカン・ジャーナル・オブ・サイエンス誌に発表された、J・ローレンス・スミス博士のものであるといわれています。その後、ヨーゴ渓谷で発見された青い石がニューヨークのティファニー本社に送られ、鑑定した宝石学者のジョージ・F・クンツ博士がサファイアであるとし、絶賛したそうです。

価値と市場価格

二次鉱床で産出されるモンタナサファイアは、ミャンマー産などに比べると総数は多くないと考えられています。一方、ヨーゴ産のものは高品質の原石が多く、モンタナサファイアの中で最も高い価値が付けられています。更に、鉱山が閉山し流通量が激減していることから、稀少価値も上がり全体的に価格が上昇傾向にあります。また、バイカラーサファイアでは、特にブルーとイエローの2色が見えるモンタナ産のものは高い価値が付けられています。

モンタナサファイアの市場価格は、色やクオリティ、サイズによっては一万円以下でも探すことができます。しかし、最も価値が高いとされるヨーゴ産となると、カットが施されていない原石の状態でも数万円以上といわれており、トップクオリティの1ct以上のものとなると100万円以上するものもあります。

モンタナサファイアの中でも、ヨーゴ産のサファイアは安定的に採掘することが難しかった歴史があり、現在も採掘は再開されていないので、市場での流通量も年々減少している稀少なサファイアです。しかも、1ct以上のものは、奇跡といえるほど珍しい存在だといわれています。

市場に出回ることは少ないといわれますが、いつかどこかで見かけた時の感動はひとしおですね。

遥か昔からブルー系の宝石の代表格であったサファイア。ブルー系の宝石の人気が高く、沢山のパワーストーンやジュエリーが流通するようになった今でも、サファイアはそのトップに君臨しているといっても過言ではありません。

「〇〇サファイア」といった別名を持つ宝石が多いのも、サファイアがブルー系の宝石の中で最も知名度が高く美しいからこそ。ブルー以外のカラーリングであるファンシーサファイアたちもそれぞれに違った魅力があります。

是非、この機会に色々なサファイアの魅力を知ってほしいです。

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