結婚記念日は毎年きちんとお祝いをしているという人もいれば、最初の1〜2年はお祝いしていたけれど、家事や育児、仕事に忙しくなり、お互いに忘れてしまったり、面倒になったりしてお祝いしていないという人もいることでしょう。しかしながら、結婚10周年というのは錫婚式またはスウィートテンと呼ばれ、大きな節目として盛大にお祝いすることが多いです。ここ数年お祝いをしていないという人はもちろんですが、毎年きちんとお祝いしていた人も、結婚10周年の節目は盛大にお祝いしてみませんか。以前、テレビCMでも「スウィートテンダイヤモンドを贈ろう」というような内容のものが流れており、リングにダイヤモンド10石を施したものがよく売れていました。現在はダイヤモンド10石にこだわらず、様々なデザインのダイヤモンドリングを贈るというのが主流となってきています。

結婚10周年の記念に選ばれるリングで多いのは、エタニティリングです。エタニティリングのエタニティは「永遠」を意味しています。エタニティリングは、リングをぐるっと取り囲むようにダイヤが施されています。途切れることなくダイヤが敷き詰められているので「永遠の愛の象徴」と言われ、エタニティリングと呼ばれるようになったのです。

エタニティリングには2種類あり、フルエタニティリングとハーフエタニティリングに分けられます。フルエタニティリングはダイヤモンドがリング全周に埋め込まれているデザインのもので、ハーフエタニティリングはリングの半周にダイヤモンドが埋め込まれたものです。フルエタニティリングは手の甲、手のひらのどちらから見てもダイヤが見えるので、手元が華やかに見えます。ハーフエタニティリングは、手の甲から見た時しかダイヤは見えません。手の表側、裏側どちらも華やかなフルエタニティリングの方が良いと思われるかもしれませんが、一概にそうとも言いきれません。手のひら側は様々な衝撃を受けるところなので傷がつきやすく、ダイヤを留めている爪などが緩んでダイヤが落ちてしまう可能性があります。ハーフエタニティリングはこういった心配がほとんどありません。

結婚10周年の記念リングにエタニティリングが多く選ばれるということから、どんなエタニティリングを選べば良いのかを知っておきましょう。エタニティリングは、小さなダイヤがリングに敷き詰めてあります。どんな風にダイヤが留めてあるのかをチェックしましょう。ダイヤの留め方は、大きく分けて3つあります。1つの爪で両側のダイヤを留める共有爪留め、4つの爪でダイヤを留める4爪留め、爪ではなくレールにダイヤを留めたレール留めの3つです。

共有爪留めは爪の数が少なくなるので爪が目立たず、ダイヤモンドが映えるのが特徴です。4爪留めはダイヤを4か所で留めるので石が取れにくく、ちょうど良い加減で地金が見えて、共有爪留めとは違った輝きがあります。レール留めは上下にベースの素材が見えるのでとてもシンプルで、指が華奢に見えます。強度が高いというのも特徴です。留め方によってリングの印象がかなり変わりますので、好みのものを選ぶと良いでしょう。

素材もリング選びには需要です。プラチナ、ゴールド、シルバーがありますが、プラチナは耐久性に優れ、変色しにくいです。ダイヤモンドの輝きとプラチナの輝きは相性が良く、上品に見えます。ゴールドはイエローゴールド、ピンクゴールド、シャンパンゴールド、ホワイトゴールドなどカラーバリエーションが豊富で、強度も安定しており、長い間身につけられます。コストパフォーマンスが良いのはシルバーです。価格がお手頃なので買い求めやすいですが、プラチナやゴールドと比べると変色しやすく傷がつきやすいという点があります。

結婚10周年の記念リングということで、リングに刻印を入れたいという人も多いです。こういったリングは内側に刻印ができることが多く、短いメッセージかイニシャルを入れると記念になります。あらかじめどんな刻印を入れるかを決めておき、注文するとスムーズです。ダイヤがあれだけ敷き詰められているとかなり高価になるのでは？と不安に感じる人もいるでしょうが、デザインによっては10万円以下のものもあります。一番多い価格帯は、10万円から20万円くらいです。もちろんこれ以上のものもありますが、毎日アクティブに仕事や家事、子育てに励む年代の人なら、10万円前後のものが一番使いやすく、おすすめです。

 

また、エタニティリングではなく、結婚指輪を新しく作り直すという人もいます。この時、妻側の結婚指輪にダイヤを1石あしらったものなどを選ぶことがあります。

結婚10周年の記念リングを旦那様におねだりしようかと考えている人は、これらを参考にして決めると良いでしょう。男性はどんなものを選べば良いかよく分からないものです。女性側から、具体的に「こんなデザインでこれくらいの値段のものが欲しい」「リングのサイズは○○」と伝えておけば、男性も悩むことなくスムーズに買うことができるでしょう。