近年では、婚約指輪だけでなく、結婚指輪にもダイヤモンドが付いたデザインのものが増えてきました。そのため、ダイヤモンドが付いているものと付いていないものと、どちらを選んだら良いのでしょうか。

今回は、ダイヤモンドが付いているもの・付いていないもの、それぞれのメリットと後悔しない選び方についてお話していきます。

なぜダイヤモンド付きの結婚指輪が普及したのか

日常的に身に着ける結婚指輪は、仕事や家事の邪魔にならず、どんなシーンでも身に着けやすいシンプルなデザインが主流でした。中世の頃には既に婚約指輪に宝石が使われていましたが、ダイヤモンドが普及し始めたのはダイヤモンド鉱山が発見され、採掘量が増えた1477年頃です。

時代の流れから、最近では婚約指輪を用意しない人たちが増えたため、ダイヤモンドをあしらった結婚指輪を選ぶ人が増えたようです。

ダイヤモンドが選ばれる理由

様々な宝石がある中でも、ブライダルリングに選ばれることの多いダイヤモンド。その理由として、石言葉が結婚指輪に適していることや、毎日身に着けても壊れにくい硬度、劣化のしにくさなど挙げられます。そのため、永遠に固い絆で結ばれるという意味を込めて、ダイヤモンドがブライダルリングに多く使われるようになったと言われています。

ダイヤモンドの石言葉

ダイヤモンドは、「純潔」「清浄無垢」「純愛」「永遠の絆」といった、結婚指輪に相応しい石言葉をもっています。また、ダイヤモンドという名前は「何者にも征服されない」「何よりも強い」という意味のギリシャ語『adamas(アダマス)』が由来となっているという説も。そんな石言葉や由来から、ダイヤモンドが選ばれるようになりました。

硬度が高くて丈夫

硬度の高いダイヤモンドは、二人の固い絆や永遠の愛を誓う決意と結び付けられています。毎日身に着けていても、壊れたり、傷ついたりする心配が少ないです。これからの長い人生で起こる様々な経験を二人で乗り越える象徴にダイヤモンドは相応しいといえるでしょう。

また、ダイヤモンドは薬品や紫外線などの影響を受けにくいため、劣化しにくい宝石です。そのため、定期的にお手入れをすることで美しい輝きを保ち続けることができます。長く身に着ける結婚指輪は劣化を気にする人も多いため、丈夫なダイヤモンドが選ばれるようです。

 

 

ダイヤモンドが輝く結婚指輪も素敵ですが、毎日身に着けるからこそシンプルなデザインが良いという人も。結婚指輪にダイヤモンドが必要なのか、ダイヤモンドのあり・なしのメリットをご紹介します。

ダイヤモンドあり

手元を華やかにしてくれる

手元を華やかに演出してくれるダイヤモンドの付いた結婚指輪は、年齢と共に増える手のシワやくすみを明るく見せてくれます。また、ダイヤモンドをあしらったシンプルなデザインは、上品さを手元に与えてくれるためフォーマルシーンでも活躍します。更に、日常生活で付いてしまった細かな傷も、ダイヤモンドの輝きが目立ちにくくしてくれるでしょう。デザインも豊富なため、多くの指輪の中からお気に入りを見つけられるのもメリットのひとつです。

ダイヤモンドなし

シンプルで飽きがこない

ダイヤモンドの付いていない結婚指輪は、上品でシンプルなデザインのものが多いため、長く身に着けていても飽きがこないというメリットがあります。そのため、好みの変化に左右されないのが魅力です。また、家事や育児の最中にダイヤモンドが外れるかも、といった心配もないため、気にせずに普段使いができるという点もあります。

長く身に着けていく結婚指輪だからこそ、慎重に選びたいものです。毎日身に着けるからこそ、日常生活に支障がないか、着け心地は良いかなど、しっかりとチェックしましょう。

 

 

日常生活に支障がないデザイン

結婚指輪は毎日身に着けるため、普段の生活で支障がないかも選ぶポイントになります。また、家事や育児の最中に邪魔になったり、家具を傷付けてしまったりすると、指輪を外す機会が多くなります。そのため、身に着けなくなってしまう可能性も…

毎日身に着けやすいように、日常生活に支障のないデザインを選びましょう。

デザインと着け心地

結婚指輪は一度買うと、多くの場合は一生身に着けるものです。年齢を重ねても身に着けられるように、シンプルで飽きのこないデザインを選ぶことも重要です。また、着け心地の悪い結婚指輪は外してしまいがちになりますので、選ぶ時は試着をして、着け心地が良く、長く身に着けられるものを選びましょう。

表面のデザインだけでなく、指輪の内側の仕上げにも注目してみてください。「内甲丸」という形状は、内側に丸みを帯びているので指馴染みが良いので、着け心地にこだわりたいという方には特におすすめです。

変色や変質しにくい素材

長く身に着ける結婚指輪だからこそ、変色や変質しにくい素材を選びましょう。結婚指輪で多くの方に選ばれているのがプラチナです。他の金属よりも変色や変質しにくく、どんなシーンにも身に着けやすいのが魅力です。また、ゴールドの場合は、18金以上のものであれば安定した素材ですので、変色や変質の心配は少ないです。

好きなカラーやなりたい雰囲気など、お好みで選ぶのもおすすめです。ゴールドには、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールド、シャンパンゴールドなど色の違いがあるため、肌の色に合わせて選ぶのも良いでしょう。

 

 

結婚指輪と言えばシンプルなデザインが定番でしたが、現在ではダイヤモンドが付いている華やかなデザインも多く見られます。ダイヤモンドの数や大きさによっても印象が変わりますが、指先を華やかにしてくれるのがダイヤモンドが付いている結婚指輪。また、流行に左右されないシンプルさで、長く身に着けやすいのがダイヤモンドが付いていない結婚指輪の魅力です。

これから先の長い人生に寄り添ってくれる大切な結婚指輪は、自分の手や好みに合うのか、日常生活で心地良く身に着られるのか、実際に二人で試しながら選びましょう。