パールジュエリーの魅力
生きた貝のなかで生み出される宝石、パール。
貝は自ら貝殻を作り、身を守っています。その貝殻と体を覆っている膜の中に砂や小さな生き物などの異物が入ると、体を覆っていた膜が破れて異物が入り込み、真珠袋が作られ真珠になるのです。
パールは歴史が深く、紀元前2200年頃の中国歴史書にもその存在が記述されています。
それまでエメラルドを愛していたクレオパトラもパールに魅了された女性の一人であったそうです。
では、古くから何千年にもわたって女性を魅了し続けてきたパールジュエリーの魅力とは一体何なのでしょうか。
冠婚葬祭など日本の伝統シーンで着用される事が多いパールジュエリーは、控えめな輝きが上品な印象をもたらします。
優しい輝きで品のある宝石なので、結婚式など慶事のジュエリーに最適です。
パールはもちろんフォーマルなシーンで用いられることの多い宝石ですが、カジュアルなファッションでも活躍する万能な宝石です。
パールは特にネックレスで身につけると、顔まわりがパッと明るくなる事から、どんなメイクよりも顔色を良くすると言われています。
また、パールはその日の肌の色やファッションによって輝き方が違って出るので、様々なシーンで使い勝手が良く女性なら一つは持っておきたいジュエリーです。
特に日本の「アコヤ本真珠」は世界的に認められ「日本の宝石といえば真珠」と言われるほど有名なものとなりました。
また、パールは6月の誕生石にもなっていて、その上品で神秘的な美しさは世界中の多くの人に長く愛されています。
また、
「真珠は月の涙が結晶になったもの」
「真珠は人魚が恋人を想って流した涙」
などといった言い伝えがあり、神秘的な美しさも感じられますよね。
パールには種類によって生息する貝や大きさ、色のバリエーションが異なります。
代表的な種類をご紹介致します。
■アコヤ真珠
日本近海に生息するアコヤ貝から採れる最も一般的なパール。
色はクリーム系や日本人に好まれるピンクホワイト系。
真円の形が多く、小ぶりでも美しいパールが多く採れることから様々なデザインのジュエリーに加工されています。
■南洋白蝶真珠
オーストラリアやインドネシア近海に生息する白蝶貝から採れるパール。
大ぶりなパールが採れるので一粒ネックレスとして使われるのが人気の種類です。
色はホワイト系、ゴールド系、イエロー系が多く、華やかで存在感があります。
■南洋黒蝶真珠
暖かい海域に生息している、黒蝶貝から採れるパールです。
その名の通り、ブラック系の色合いが多く、他にもグリーン系やブルー系もあります。
■淡水パール
中国の川や湖で主に養殖されている貝類から採れるパールです。
大きさは小ぶりでオーバル形が多いですが、他のパールにはないホワイト、ピンク、オレンジ、パープルなどの鮮やかで様々なカラーが見られるのが魅力です。
他のパールは1つの貝から1個しか採れませんが、淡水パールは20~30個採れるため、比較的安価で流通しています。
パールは他のどの宝石とも違った無垢な白色と虹色の輝きが魅力の宝石です。
ブラックパールや淡水パールなどパールの種類を使い分けて、オケージョンからデイリーにまで幅広いシーンでパールジュエリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
特にシンプルなファッションとの相性が良く、いつものコーディネートに気品を与えてくれる為、いくつになっても女性にとって一生もののジュエリーとして選ぶ事が出来るでしょう。