最も美しいラブラドライト オレゴンサンストーン
オレゴンサンストーンの代表的なカラーは赤系、緑系、黄系の3色です。さらに細かく分けると、ピンク、真紅、シャンパンゴールドなどといったバリエーションがあり、オレンジ系統の暖色が多い既存のサンストーンにおけるイメージを一掃させるものばかりです。
他のサンストーンとは違い銅の結晶片を含むオレゴンサンストーンは、きめ細やかで上品な輝き方が魅力的でコレクターを中心に近年人気上昇中の宝石です。
特徴
オレゴンサンストーンは、アメリカのオレゴン州で産出される大変稀少なサンストーンです。
1900年初頭、オレゴン州の砂漠地帯で発見されました。
オレゴンサンストーンは、クリアな地に銅のインクルージョンを含みます。鉄が主流のサンストーンと比べ銅には特別な光沢があり、虹色を放つ“アべンチュレッセンス”があるものもあり、様々な個性を発揮します。
宝石としての価値が非常に高く、優しいピンク色から、独特の赤色やオレンジ色、稀少な緑色などのものが存在します。赤色の美しい部分だけをカッティングしたものは、ルビーやスピネルと見間違える程の美しさで稀少価値があります。また、緑色と赤色のバイカラーが出ているものも非常に稀少です。全体に細かいラメを散りばめたような茶系のオレンジ色も、エキゾチックで魅力的です。
アベンチュレッセンスとは
石の中の小さく平たいインクルージョン(内包物)から、反射した光によって引き起こされるキラキラした光の効果を「アベンチュレッセンス」と言います。インクルージョンの大きさや場所によって、出現するアベンチュレッセンスの様子も変わってきます。小さいインクルージョンは、宝石の表面にレッドやゴールドの光沢を作ります。大きなインクルージョンは、光を反射しキラキラとした輝きを見せます。
通常のサンストーンは鉄による発色で、インクルージョンはレビドクロサイト(鱗鉄鉱)やヘマタイト(赤鉄鉱)などですが、オレゴンサンストーンのアベンチュレッセンスは含まれる銅の影響によるものといわれ、メタリックな輝きを放つことが特徴的です。
評価基準
オレゴンサンストーンの場合は、地色がオレンジ系でアベンチュレッセンスが美しく出現しているものと、青系や緑系のものが特に価値が高いとされます。最も需要のあるオレゴンサンストーンの色は、深い赤色または濃い緑色か、この二色の強いバイカラーの色相です。小さなインクルージョンにより赤色や金色のアベンチュレッセンスが見られ、より大きなインクルージョンからは光り輝く反射が見られます。サンストーンは様々なサイズがありますが、オレゴンサンストーンの大きなものは稀です。
石言葉
オレゴンサンストーンの石言葉は「繁栄」「活性化」「救い」です。
前向きで明るく、ポジティブなパワーが感じられる印象がありますね。
お手入れ方法
オレゴンサンストーンは硬度6であり、表面は艶やかなガラス質です。日常身に着けるにはダメージやスクラッチ傷を過剰に心配する必要はありません。ただ、硬度はそれなりにあるのですが層となって形成されているため、一定の方向に割れやすい性質があります。ぶつけるなどの衝撃を与えないようにご注意ください。また、保管方法に関してですが、他の宝石と接したりするようなことは避けた方がよいでしょう。
まとめ
サンストーンの名前やイメージとは違い、ラブラドライトの中で1番美しいと呼ばれる理由が分かると思います。
日頃からのお手入れを怠らないことで、オレゴンサンストーンの美しい色合いを損なわず長く楽しむことができます。
お手元にお迎えした際には優しく取り扱い、その魅力を堪能してみてください。