ジュエリーの素材に使用される18金とは、全体の約75%が金からできたものです。ゴールドは日本人の肌に馴染みやすいカラーと言われており、18金の他に14金や24金などもあります。

今回は18金とその他の金との特徴の違いについてお話していきます。

 

18金の定義

金には、10金や14金、24金などいくつかの種類があります。中でも18金は、金の含有率が全体の75%を占めるものを指しています。金以外の残りの25%は、銀・亜鉛・銅・パラジウムなどの金属が混ざっています。

 

18金の特徴

金は変色しにくく耐久性も高いため、価値が高いことでも知られています。全体の4分の3を金が占めている18金は、とても柔らかい材質であるため、加工がしやすくジュエリーの素材として向いています。更に金の純度が高いため、アレルギーを起こしにくいのも特徴です。

 

18金と18K、K18の違い

ジュエリーには品質を表す刻印がされています。金はものによって、「18金」「18K」「K18」と微妙に異なる表記がされています。「18金」と「K18」は日本で製造された金であり、「18K」は海外製造の金であるという違いがあります。

 

18金と他のゴールドとの違い

金の種類には、18金の他にも10金、14金、24金などがあります。数字の違いは金の含有率です。ここでは、24金、14金、10金それぞれの金の持つ特徴と違いについて解説します。

24金

24金は、金の含有率がほぼ100%のものを指します。いわゆる、純金です。24金は酸化しないため変色することがなく、いつまでも美しい状態を維持できます。しかし、とても柔らかいため、ジュエリーの素材としては不向きです。そのため、24金は主に資産価値を目的とした製品に加工されています。

14金

金の含有率が58%のものを14金と呼びます。14金には、金以外の金属としてパラジウムが混ざっていることもあります。18金と比較すると金の含有率が低いため、やや変色しやすい傾向のようです。また、18金と同じように、日本で製造されたものを「K14」、海外で生産されたものを「14K」と表すものが多いです。

10金

10金の金の含有率は42%です。金の含有率は半分以下ですが、輝きは18金とほとんど差はありません。10金は18金に比べると硬い素材のため、変形しにくく、傷が付きにくいのが特徴です。その代わり加工がしにくい素材であるため、10金素材のジュエリーはサイズ直しが難しい場合があります。

 

18金のカラーバリエーション

18金には金以外の金属が25%程度含まれ、その種類によって色味は異なります。

イエローゴールド

華やかでゴージャスな印象のあるイエローゴールドは、変色に強く硬度も高いのが特徴です。75%の金に、銀と銅を混合して作られています。日本人の肌に綺麗に馴染むと言われているカラーで、ブライダルジュエリーとしても人気です。

 

ピンクゴールド

ピンクゴールドは柔らかな温かみのある色合いで、女性らしい優しい印象のカラーゴールドです。75%の金に銀と銅を混ぜて作られています。イエローゴールドに比べて銅の割合が多いため、イエローゴールドやホワイトゴールドと比較すると硬いと言えます。また、銅を多く含むため、酸化して変色しやすいのもピンクゴールドの特徴です。

 

ホワイトゴールド

25%の銀とパラジウム、そして75%の金を混合して加工されています。見た目はプラチナに近い白っぽい色味です。その白さを際立たせるためロジウムという金属でコーティング加工が施されていることが多いです。そのため、長期間使用するとコーティングがはげて地金が見えてしまうことがありますが、お店によってはロジウムの再コーディングをしてくれるところもあります。

18金ジュエリーのお手入れ方法

金は変色に強い金属ですが、長期間使用していると汚れや細かな傷が増えてきます。また、温泉や海水浴は、変色の原因になる場合もあるため、18金にはあまり向きません。ここでは、18金のジュエリーを長く美しい状態で身に着けるために必要なお手入れ方法を紹介します。

身に着けたら磨いてからしまう

18金ジュエリーをしまう時は、磨いてからしまう習慣をつけるようにしましょう。これは、ジュエリーに付着した皮脂や汚れによる変色を防ぐためです。柔らかい布や専用のクロスで優しくお手入れをしてください。

中性の洗剤で洗う

汚れが気になる時には、洗剤を使って洗浄します。中性洗剤とぬるま湯を1:1の割合で混ぜ、ジュエリーを浸し5分程待ちます。汚れが浮いてきたら、柔らかい布で水分を拭き取りしっかり乾燥させてからしまいましょう。

※パールなど水に弱い宝石があしらわれているジュエリーの場合は洗浄を避け、購入した店舗に相談するのが良いです。

ジュエリーショップでお手入れしてもらう

ジュエリーの汚れが目立つなら、専門家に任せたほうが良い場合もあります。ジュエリーショップに持ち込むと、超音波洗浄機などを使って綺麗に仕上げてくれるでしょう。ジュエリーを購入したお店に持っていくと、サービスでクリーニングをしてくれることもありますので、購入店に問い合わせてみると良いです。

専用のジュエリーボックスで保管する

金の変色を予防するためにも、18金のジュエリーは湿度・温度の低い場所に収納しましょう。また、ジュエリーはぶつかることでも傷がついてしまうため、専用ボックスで個別に保管すると良いです。もし箱が用意できなければ、小さなジップ付きのビニール袋に一つずつ入れるのも良いです。

 

イエロー、ピンク、ホワイトなど、カラーバリエーションもありデザインも豊富な18金のジュエリー。フォーマルからカジュアルまで様々なシーンで身に着けられます。

 

普段の装いにも合わせてみるなど、18金のジュエリーでおしゃれを楽しんでくださいね。